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2015年12月19日土曜日

01 リヴァイアサンの挿絵を追加しました。



 平田哲朗さまより素敵なリヴァイアサンの挿絵を頂きました!
 ルルイエの非ユークリッド幾何学を表現された細密なイラスト!
 
 すでにご購入頂いた方は特別な申請を行わないとアップデートできないため、こちらで紹介させていただきます。(明日以降購入された方は、こちらの絵がある状態で読めると思われます)
 
 
 kindle:クトゥルフ神話掌編集2015
 
 
 
 

2015年12月11日金曜日

『クトゥルフ神話掌編集 2015』の誤字や脱字について

 〔神話要素〕の紹介のところで間違いがあります。
 某作品のラストを以下のように変えてお読みください。
 
 
    誤 〔神話要素〕 膿の母(ニャルラトテップの化身)
    正 〔神話要素〕 膿の母
 
 また、一部の版で『聖地』の最後の一文が抜けておりました。
 最後の箇所を、
 
 俺が最後に見たのは、それの頂上付近に煌々と輝く真っ赤な目。
 俺が最後に嗅いだのは、じめじめとした納屋の中で何年も放置されたような穀物の匂いだった。
 
 
 としてお読みくださいませ。
 誤字・脱字、その他間違いを発見した場合、こちらのページに追記させていただきます。    

2015年12月10日木曜日

Q&A

 Q&Aコーナー
 
 Q.タイトルやルビや注釈で1000字以上書いてもかまいませんか?
 A.個人的にそういう発想は大好きです! が、そういうレギュレーションをついてくる作品は、相談の上、選考外になると思われます。なお、注釈ならびにルビは、それを含めて1000字以内にしてください。
 
 
 Q.挿絵の指定はできますか?
 A.できません。絵師さんの負担を軽くするため、指定もリテイクもなしで、描きたいものを描いていただく予定です。どの方の作品に挿絵がつくかもわかりません。
 
 
 Q.選考を投票形式とかにはしないのですか?
 A.実は、全応募者による投票という案も出ました。ですが、だからこその問題ももの凄くたくさん見つかっています。今回は応募が50作を超えた場合のみ、主催者による選考をさせていただきたいと思います。
 
 
 Q.挿絵をこちらで用意することはできますか?
 A.できません。挿絵を希望される場合は、イラスト担当としてご応募ください。
 
 
 Q.無償でかまわないので、掲載していただけませんか?
 A.無償での全部載せ企画も考えたのですが、お金の介在がある代わり、良いものだけを選んで読者の皆様にお送りする、というのが今回の企画です。ご理解いただけると幸いです。
 
 
 Q.主催者分の選考経緯は公開しないのですか?
 A.申し訳ないのですが、公開の予定はありません。……実は、星の智慧派による圧力があります。そこらをバラすと、ブログに謎の手記を残して失踪する羽目になりかねませんので……。……アッΣ(゚ロ゚;)
 
 
 Q.パロディや二次創作はどうしてダメなのですか?
 A.問題があった時、責任が取れないためです。
 
 
 Q.コメディ系はありですか?
 A.シリアスからコメディまでなんでもありです。ただし、エロとパロとグロだけはご遠慮ください。
 
 
 Q.原稿料が少ないのは仕様ですか?
 A.申し訳ないのですが、仕様です。有志で企画を続けるギリギリの額だとご理解いただければ幸いです。(総額を計算していただくと、なんとなくわかっていただけると思います)
 
 
 Q.何作まで応募して良いですか?
 A.3作まででお願いします。なお、できるだけ多くの投稿者の作品を掲載したいという方針のため、ネタが被っていた場合、まだ掲載作のない応募者の作品を選ぶ予定です。ご了承くださいませ。
 
 
 Q.オリジナル神格を出してもかまいませんか?
 A.はい、大丈夫です。とは言え、オリジナル神格の掲載は多くても全体の一割以下と考えています。オリジナル作品が多数送られてきた場合、若干不利になります。
 
 
 Q.掌編を応募した後、落選メールはあるの?
 A.申し訳ないのですが、ありません。掲載が確定した人にだけ、その旨を伝えさせていただきます。
  
 
 Q.選考は必要なの? 50作超えても全部載せないの?
 A.この企画には予算があります。赤字垂れ流しにはできないため、すべての作品にお金をお支払いすることはできません。無条件に全作掲載するとなると、完成した時点で即応募というケースが増え、面白くない作品が増える傾向があると思っています。「選ばれるかもしれない」「選ばれないかも知れない」という心理は、作品をより良くします。推敲と工夫が行われ、素敵な作品になるのです。また、読者側から見ても「選ばれていない」作品はあまり魅力がありません。ネットにはたくさんの無料で読めるクトゥルー神話小説がありますが、話題にならない限り、ほとんど読まれていません。なろうにもpixiv小説にも、クトゥルフで検索に引っかかる作品がたくさんありますが、読んだことある人は稀、というのが現状なのです。何かしらの理由で「選ばれた」という通過儀礼がない限り、見向きもされないアンソロジーになってしまうと思っています。この「選考」という過程は、応募作と企画をより良くするための、とても重要な通過儀礼なのです。
 
 
 Q.たとえばなんですけど、クトゥルー神話として扱われていない作品の限りなくクトゥルー神話の神性っぽい存在を扱うのはアリですか? ナシですか?
 A.申し訳ないのですが、ナシです。
 
 
 Q.正体不明の怪異は可能?
 A.今回の企画はラヴクラフトオマージュ集ではなく、クトゥルフ神話作品集です。明確に神性がわかるようにして、本文の最後にその神話要素の名称をお書きください。正体不明の怪奇こそが描きたい場合、怪奇幻想やホラー系の企画までお待ち下さい。
 
 
 Q.海外の未訳クトゥルフ神話サプリに登場する神性を出してもかまいませんか?
 A.大丈夫です! 本文の最後にきちんと参考にされた神性をお書きくださいね!
 
 
 Q.『リトル・リトル・クトゥルー』で落ちた作品を投稿しても構いませんか?
 A.大丈夫です。より良い作品にしてくださいね! 
 
 
 Q.メールでの個別対応はしてくれないの?
 A.申し訳ありませんが、いたしかねます。個別の対応を約束すると、工数的に難しくなってしまいますので。
 
 
 Q.掲載料を銀行振込にしないの?
 A.amazonギフト券をメールでお送りするという形が、一番安全かつ手軽なやり取りだと考えています。マイナンバーや個人情報を教えていただくことなく掲載料をお支払いできますから。
 
 
 Q.掲載された作品を、その後でブログやSNSにアップしてもかまいませんか?
 A.申し訳ないのですが、おやめください。Kindleの規約にひっかかってしまう可能性があるためです。ただし、同人など紙媒体で発表するのと、Kindleでの出版は大丈夫です。
 
 
 Q.落選作をブログにアップしてもかまいませんか?
 A.大丈夫です。残念ながら掲載できなかった作品につきましては、ご自由に扱ってくださいませ。
 
 
 Q.長編のクトゥルフ神話作品を送りたいです!
 A.私達も読みたいです! ですが、その前に、せめてプラスマイナスゼロにならないと色々な企画が続きません。現実はシビアなのです……。応援をよろしくお願いします。
  
 
 Q.次回、2017もあるの?
 A.お金がとんとんくらいならやりたいですね! もし黒字になれば、1000字以外のクトゥルフ作品集と、他ジャンルの1000字掌編企画の資金とさせていただきます。その時が来れば、また告知させていただきます。
 
 

2015年12月9日水曜日

珠玉のクトゥルフ神話アンソロジー『クトゥルフ神話掌編集 2015』が発売!


(表紙イラスト:96代目ミズウミ、ロゴ制作:平田哲朗)

 内容
 
 商業・インディーズを問わず、クトゥルフ神話各界で活躍されているクリエーターによる珠玉の掌編集をお送りします。
 1000文字以内で書かれた傑作・快作が43作!
 電子書籍(キンドル)での専売です。是非手にとってくださいませ。
 
 
 kindle:『クトゥルフ神話掌編集 2015』
 
 
 Kindleの電子書籍は、android、iOS、PC、Macで読めるアプリが配布されています。kindle Fireをお持ちでない方は、それら無料アプリをダウンロードくださいませ。
 
 
  
 著者紹介
 
  【文】
  ・aco : BGB
  ・芥邊靇史朗
  ・葦原崇貴 : 『手乗りクトゥルー』『やれやれ、また魚か!』他、闇匣
  ・黒史郎 : 『童提灯』『未完少女ラヴクラフト』『変貌羨望』
  ・サイ
  ・しものはし : BGB
  ・武居隼人 : 『クトゥルフの弔詞』『虚の双眸』『SF促進企画』他、猫ノ事ム所
  ・ダニエル : 『ゆっくりみなぎってくるクトゥルフ』
  ・竹岡啓 : 大凡々屋
  ・寺田旅雨 : 『がんばれ! ダゴン秘密教団日本支部』他、クトゥルフ神話発掘記
  ・十海
  ・中沢敦 : 『妖神乱舞』『ウレドの遺産』『宴の果てに』
  ・なんとかかんとか : ゆっくり達のジャズエイジクトゥルフ
  ・ハワード・P : アイドルたちとクトゥルフ神話世界を!シリーズ
  ・[二人組を作る] : BGB
  ・フジムラ 
  ・まそっぷ : BGB
  ・松村佳直 : 『ばしゅん』
  ・もっけ : BGB
  
  【イラスト】
  ・海野なまこ : pixiv
  ・カイワレ : pixiv
  ・96代目ミズウミ : pixiv
  ・Nottsuo : pixiv
  ・平田哲朗 : 猫ノ事ム所
  ・ぱじゃまん : pixiv
 
 
 収録作については、kindleページの商品詳細を御覧ください。



 
 
 
  掌編に登場する神性
 
  ・アザトース、ヨグ・ソトース、ニャルラトホテプ、クトゥルフ、グロース、バグ=シャース、ティンダロスの猟犬、イオド、ムーンビースト、etc...
  

 どの神話要素が使われているかは、掌編の最後に記されています。初心者の方でも楽しんで読むことができます。
 作中使われている神格を推理しながら読むという楽しみ方もあります。神格知識のあるクトゥルー神話ファンは、早々にページをめくらず、どの神性がモチーフになっているかを当ててみてください。(ただし、オリジナル神格を含め、どうやっても当てるのが難しい作品もあります)
 
 

2015年11月1日日曜日

『奇異の獄』現代語訳(松村佳直)

 以下、『クトゥルフ神話掌編集 2015』に掲載されている『奇異の獄』を御覧頂いた方だけがお読みください。
 
 
 現代語訳(松村佳直)
 
 昔、男がいた。
 自分はこの世にいてもしょうがないと思い、「都にはいられない。東(=田舎)に自分のいられる場所を探しに行こう」と、友人を二人ほど連れて出かけて行った。

 上野国[こうずけのくに](現在の群馬県)に行くと、ばったり出会った、北の方に住んでいるという人が、「鬼がいるぞ」というので、興味をそそられて見に行こうとする。
 やがて鳴兎子[なうね]という場所にたどり着いた。そこを「鳴兎子」と呼ぶのは、兎の仔が鳴く声に似た音の風が吹くからだという。

 分け入って行こうとする道は忘れられた古い道で、とても暗く、細い道である。
 ツタやカエデが生い茂り、なんとなく不安で、おちつかない気分になっていると、日が暮れて風が吹く。
 それは奇妙な音で、一緒にいた友人たちは「鵺が鳴くのだ」「兎の仔の声か」と言う。
 奇妙だと思って、連れて来ていた荒くれ者たちに刀や弓矢を構えさせると、木々の間に名状しがたいなにかおそろしい「もの」が見えたので、刀や弓で襲わせた。
 星の光や月光に照らして見てみると、草むらにこぼれたイノシシの血がぐつぐつと沸き立つように蠢き、切り落とされたイノシシの頭が、逆さまのまま蜘蛛のような足を生やして走りだし、どこかへ消え去った。

 急に北の方の空が青白く光った(チェレンコフ光か)。
(男の)友人である女性が「天狗(あるいは古代の邪神)がいるのです」とおっしゃったので、身分にかかわりなく(その場にいた)全員がぞっとした。
 ツタやカエデが蛇のように踊りだし、荒くれ者たちが、あるものは喰われ、あるものは狂ってしまった。
 木々の間には名状しがたいおそろしい「もの」が数多くうろついている。
 高く、兎の仔が鳴く音がして、(男たちは)逃げ出して、朝になってようやく人里へ辿り着いた。

 その時、以前出会った北の方に住んでいる人だという奇妙な存在が「鬼がいただろう」と笑って言ったので、男は太刀を抜いて鬼(=北の方に住んでいるという人)をぶった切ると、その首は蜘蛛のような足を生やしてどこかへ消えていった。
 そこで男はこのように歌を詠んだ。

「鳴兎子という奇怪な山に瘴気が煙のように立っているのに、近隣のものが気が付かないことがあろうか(気がついているはずだ)」
 
 
 解説(松村佳直)
 
 これは日本古典文学の一つ、『伊勢物語』に失われたエピソードがあったら……という設定で、文体模写をしたものです。
『伊勢物語』は平安時代に実在した、貴族で歌人の「在原業平」をモデルにした「昔男」というキャラクターの一代記的物語集で、オムニバス形式の各話クライマックスに歌が配置されているとことから「歌物語」と呼ばれます。
 この中に、「浅間の嶽」と呼ばれるエピソードが有り、原文はとても短いものですが、その「浅間(=浅間山)」と「奇異(=あさまし)」を掛け、「物の怪」の語源である「物(=なにかよくわからないもの)」を映画『遊星からの物体X』とその原作「影が行く」に出てくる怪物「The Thing」に掛けてできあがったのがこのお話です。
 元の「浅間の嶽」は、最初はこんな話だったのだが、時代が移り変わるにつれヤバイと思われ書き換えられていった……といったテイで受け取って貰えたらいいかしらんと思います。
『遊星からの物体X』の原作である短編小説「影が行く」は、扶桑社文庫『クトゥルフ神話への招待』でクトゥルー神話の一編として認知されるよう誘導されているので、用いても大丈夫かなと思いました。
 
 以上。 
 
 

2015年10月31日土曜日

『一九三七年秋、スワンポイント墓地』解説(竹岡啓)

 以下、『クトゥルフ神話掌編集 2015』に掲載されている『奇異の獄』を御覧頂いた方だけがお読みください。
 
 
 『一九三七年秋、スワンポイント墓地』解説(竹岡啓)
 
・ヘルマン・ミュルダー教授
 
 ラヴクラフトとウィリス・コノヴァーの文通で語られている人物。一九三七年の時点で存命だった。ドイツのハイデルベルクに住んでいたが、ナチス政権下では国を追われることになるだろうとラヴクラフトは述べている。
 ラヴクラフトとコノヴァーの文通の断片から、ゴットフリート・ミュルダーなる人物をリン・カーターが創造している。こちらはフリードリヒ・フォン・ユンツトの同時代人で、一八五八年にメッツェンガーシュタインの精神病院で死去したという設定だが、拙稿ではゴットフリートをヘルマンの祖父ということにした。
 
 
・あの神は執念深い
 
 ヨグ=ソトースのこと。ミュルダー教授が研究の成果を発表しようとしていることに対し、ラヴクラフトは一九三七年一月一〇日付のコノヴァー宛書簡でこのように述べて懸念を表明している。
 
 
・フォン・ユンツト
 
 喉を切って自殺したフォン・ユンツトは『無名祭祀書』の著者の曾孫に当たる。ラヴクラフトが一九三二年一月二八日に書いたダーレス宛の書簡で彼のことが述べられている。
 
 
・ハート型の白い小石
 
 ラヴクラフトと親交があったミュリエル・E・エディの回想による。ラヴクラフトの死から七カ月後、彼の墓を夢に見たエディ夫人がスワンポイント墓地に駆けつけると、ハート型の白い小石が見つかったという。